『ローマの休日』 ~ジェラート食べたい~
白黒映画は見なくてもいいかなー、な人へ
個人的満足度:80/100点
原題は『Roman Holiday』
あらすじ
王女は公務でお疲れです。
ネタバレ無しおすすめポイント
①オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック
上の写真左、王女役オードリー・ヘプバーンのすらりとした立ちい振る舞いと輝くようなはしゃぎっぷり、そして写真右、新聞記者役グレゴリー・ペックのキザッぽさも含んだかっこよさは、この映画を見てぜひとも確かめてほしいポイントです。
②ローマの景色!
ローマの街並みや観光名所の数々もヘプバーンと共に楽しめます。
③機先を制す、ダブルミーニング
レビューサイトでもほとんど高得点である理由は脚本にもあります。登場人物達のセリフも楽しみながらご覧ください。
白黒映画食わず嫌いの方も、そんなことは無いけど『ローマの休日』はなんとなくまだ見ていないという方にも、ぜひ見て欲しい作品です。
↓ 続きはネタバレ有り感想&レビュー
↓ グレゴリー・ペックの背筋の良さにうっとりするヘプバーン
↑ 鎖骨を隠すためのスカーフが風にたなびいてもゴキゲンなヘプバーン
機先を制すセリフ
空港にて飛行機から黒装束の秘密警察達がぞろぞろ出てくるシーンで「あれじゃ秘密警察丸出しだ」というセリフが無ければ、テヴェレ川でのダンスパーティ中「いやいや黒服がこんなにたくさん来たら怪しすぎるだろう」と思うところを、先に「丸出しだ」と言うことによって「帽子をかぶった黒いスーツの奴ら=秘密警察」と視聴者に伝えつつ、パーティ会場に来る黒服の怪しさよりも秘密警察が王女アン(ヘプバーン)に迫っていることを意識させ、乱闘シーンでは敵味方がハッキリと分かりやすくさせるための「丸出し」発言はこちらの気持ちを先読みしてうまく入れられてるなと思います。
ダブルミーニング
タイトルについて
原題の"Roman Holiday"とは、ローマ帝国時代、一般の休日に奴隷の剣闘士を戦わせる見世物を市民たちが楽しんだことから「他人を苦しめ楽しむ」「面白いスキャンダル」といった意味がある。したがって、設定そのものを表すのと併せてダブル・ミーニングとなっているとする説がある
写真を渡すラスト
記者会見の際エディ・アルバート演ずるカメラマン、アーヴィングが特ダネの詰まった写真を王女に渡すシーンは、この一連の騒動が表沙汰にはならないことを示すと同時に、王女にとってこの素晴らしい一日を形に残す最高のプレゼントをすることになります。きっと王女アンは写真を何度も見返しながら、ローマでのたった一日の休日を思い返すのでしょう。
参考にさせていただいたサイト様
『ローマの休日』 ラストの名セリフ - 時よ止まれ! 僕たちはすることが一杯ある!!