『キンキ―ブーツ』 ~チャーリーと靴工場~
ジュリアン・ジャロルド監督の、実話に基づいた映画『キンキーブーツ』。
(kinky : 性的異常の、変態の)
個人的満足度:78/100点
あらすじ
倒産寸前の靴工場を受け継いだチャーリー(ジョエル・エドガートン)とドラァグクイーンのローラ(キウェテル・イジョフォー)が出会った。
ドラァグクイーンとは
簡単に言えば、
「ものすごい勢いで女装している人」
第29回 濃さでセレクト!世界6か国のドラァグクイーン|2CHOPO 読みもの
のことを言うそうです。また、DRUG(麻薬、薬)とDRAG(引きずる)を区別するために、ドラッグクイーンではなくドラァグクイーンと表記するそうです。
DRAG(引きずる)?
演劇界の隠語だとするもの。1870年に初出の記録がある。当時舞台上で女性の役を演じる女優が不足した時は、子役や背の低い若作りの俳優が女装してこれ を務めたが、無骨な脚が観客に見えないようにロングスカートを履いた。ところがスカートの履き方に慣れていなかった彼らは裾を床に引きずっても平気な顔を していた。それが滑稽だったのでこの名がついたというもの。英語の名詞 drag の本来の意味はこの「引きずる」である。これが最も一般に普及している説。
「オネエ」と「ゲイ」
映画的には関係無い点ですが、この二つにも違いがあるようです。
NEWSポストセブン|マツコとはるな愛の違いと「オネエ」「ゲイ」の意味とは
ネタバレ無しおすすめポイント
①靴フェチ
冒頭の靴を作るシーンが良い! ガッシャン、フシュ―、キュルル……という靴を作る音の小気味良さは、靴を作る職人達の心意気が成せる技でしょう。
②プライド
『プラダを着た悪魔』でもミランダ(メリル・ストリープ)のファッションに対する熱さが表れるシーンがありますが、この『キンキ―ブーツ』でもローラがブーツへのフェティシズム、思いが突沸するシーンがあります。
その時のローラ(キウェテル・イジョフォー)をぜひ見ていただきたい!
③ショー
ローラの力強い歌声をお楽しみください!
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↓ 続きはネタバレ有り感想&レビュー
プライド、フェティシズム
「レエエエエエエエッド!!」
「以後あんたが作るものはセックスなの。
75センチの筒状のセックスよ!!!」
ローラの思いが溢れるセリフの数々、何故無理をしてでも女物のブーツを履いていたのか、いまいち分かっていなかったチャーリーボーイ。「赤」と「ヒール」へのこだわり……。
この瞬間のローラは本当にかっこいい。
ローレン
サラ=ジェーン・ポッツ演じるローレン、とても魅力的な人物でした。「ニッチ市場を開発しなさい!」と言って、「僕に何ができる?」ばかり言うチャーリーへ怒る熱さ。ローレンもかっこいい女性でした。
ショー
最初のローラのショーからその歌声に魅了されますが、ミラノで爆発しますね。ドラァグクイーン達が「キンキ―ブーツ」を履いてカツカツと歩き、踊り、拍手を浴びるその様は正にクイーンでした。
ミュージカル版も面白そうです!(日本ではやっていなさそうですが……)
日本人が初めてトニー賞に輝く 「キンキー・ブーツ」の川名康浩さん