『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』 映画の副題が長すぎるからアタシの副題が書けないじゃない!
書けてるじゃない…!
監督・脚本ともにダニエル・コーエンの映画『シェフ!~三ツ星レストランへようこそ~』を紹介します。
個人的満足度:82/100
あらすじ
ジャッキー 料理を!
ネタバレ無しおすすめポイント
①料理と思うじゃない?
おすすめポイントは料理じゃないんだなこれが。もちろんおいしそうな料理がスポンスポン出てはきますが。
以前書きましたこちら
『洋菓子店コアンドル』 ~ケーキ食べた~ - OH! 犬のふぐり
この『洋菓子店コアンドル』ではケーキを映す時にカメラを置くような間を持たせます。おいしそうなケーキを全力で美しく撮る! という気持ちが伝わってきます。
『シェフ!』の方では料理をサラっと撮っています。何故って? 大事なのは愛だからじゃよ。料理そのものではなく料理人の方に重点が置かれているのです。
②想像の中で創造される日本
ぜひとも見ていただきたいポイントです。日本人になりきった主人公をご堪能下さい。
シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~[初回版] [DVD]
シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~[初回版] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
- 発売日: 2013/08/02
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (2件) を見る
↓ 続きはネタバレをボナぺティ!
パプリカなんぞ使えるか!
使えよ! 主人公ジャッキー・ボノ(ミカエル・ユーン)が次々とお店をクビになっていくのは料理へのこだわり故。一番おいしい組み合わせで食べて欲しいからお客様が白ワインに合う料理に赤を頼もうとすれば「違う違う」と厨房から出てきてしまう。
老人達に食べる前は完全に拒否されていたジャッキーの料理は、(描写はありませんが)食べた時に感動があったのでしょう。次の日からの盛大な「ジャッキー 料理を!」コールがそれを物語っています。
星が欲しい
違うんです。ダジャレとかじゃあ 断じてない もっと恐ろしいものの片鱗なんです。ジョジョー。三ツ星を一つも減らしたくない! 一つでも減らしたらクビになるアレクサンドル・ラガルド(ジャン・レノ)。しかし大切なものは星でしょうか。
あの頃は料理が楽しかった
星の数を気にするようになってから最愛のものを忘れていた
お前(娘アマンディーヌ:サロメ・ステヴナン)と料理の楽しみを
ラガルドシェフ! 最愛の娘から「三ツ星よ」と言われたらそれでええやん素敵やん? 濃いめのココア作ってくれる父親なんて最高やん?
ティラミスは君の料理か?
ジャッキーは何百ものレシピを完璧に覚えています。しかし、何百ものレシピを完璧に再現できたとしても、新しいレシピを作ることが出来ないのならば「君はマネっ子にすぎん カラオケで歌う奴と同じだ」とオーナー(ジュリアン・ボワッスリエ)。
ただ単に嫌な人物かと思いきや、ジャッキーに対してプロとは何か、そして君はあくまで見習いのアマチュアマネっこ野郎なんだと気付かせるオーナー。
そう「料理界のモーツァルト」などと小さい頃言われていたって他人の料理を再現しているだけだった。地に落とされたプライド。
もう諦めるのかいジャッキー! また逃げるのかい
ジャッキー「ゴニョゴニョ・・・僕は料理人に向いていないんだ」
ティティ「愚痴はそれだけか?」
ティティー!!!!! ミキティイイイイ!!!!!!
かっこいいぜティティ。
ティティ「わしはタイル職人の時 歩く人の喜びを考えたぞ」
そう、誰のためにつくるのか。最愛の人を思って作ろう
「挑戦あるのみだ いいな!」
「ウィ! シェフ!」
前を向いたら、かっこいいじゃない