『長ぐつをはいたネコ』 ~お前が息絶えるまで踊ってやる~
アニメーション映画『シュレック』シリーズからのスピンオフ作品、クリス・ミラー監督の映画『長ぐつをはいたネコ』を紹介します。
個人的満足度:77/100
あらすじ
長ぐつの栄誉を取り戻せ!
ネタバレ無しおすすめポイント
①ハンプティ・ダンプティ
上のジャケット写真右の卵マンがハンプティ・ダンプティさんです。卵に手足と顔がついたファンキーな生き物です。ここで一点。
「ロボットの外見や動き」が人間に近づけば近づくほど好感を抱くが、ある時点で、気持ち悪いと感じる‘感情の谷’がある。これをロボット工学上の概念で‘不気味の谷現象’と呼ぶ。
ロボットでは無いですが、ハンプティは不気味の谷に片足を完全に突っ込んでません? ハンプティの「顔恐ッ」って最初思いました。子供時代のハンプティはかわいい顔しているのに。そんなハンプティが活躍します。
②様々な名前+渋い声
長ぐつをはいたネコことプス。彼は人々や猫々から様々な名前で呼ばれます。どの名前が一番彼に似合うでしょうか。主人公のプスももちろん大活躍! プスの声の渋さもおすすめポイントです。「かわいいネコちゃんがこんなに渋い声を!?」
③シリーズ未見でOK
映画『シュレック』シリーズは4作品あります。プスは『シュレック2』から4作品目の『シュレック フォーエバー』まで出演し、この4作品目のあと『長ぐつをはいたネコ』は劇場公開されました。
「4作はやりすぎだろ……」と思いつつ結局最後まで見て「ヤダ、全部面白いじゃない」となったので、『シュレック』シリーズももちろんおすすめ映画です! が、見てなくても『長ぐつをはいたネコ』は楽しめます。むしろこの作品を見て面白いと感じたらシュレックシリーズも見る、って感じでも良いのでは? と思います。
↓ 続きはネタバレ有り感想&レビュー
フワフワの恋人
早撃ち色男、(吸血鬼)チュパカブラ、サン・リカルドの英雄…なんて呼ばれたりしますが、プスに似合う名はやっぱり「Puss in Boots」、「長ぐつをはいたネコ」ですね。かっこいいしかわいいし。そして渋い声。
素晴らしき哉、アントニオ・バンデラスの声!
バットニャン
バットマン的衣装のキティ・フワフワ―テ。「ギターで殴るなんて!」と怒るフワフワ―テ、「メスだと分かっていたら殴ったりしなかったのに」とプス。ジェントルニャン。
ハンプティ・ダンプティ
こんなに悪い卵は初めて見ましたよ。割ったらまったく張りの無い黄身が入ってますよ彼は。最後に張りを取り戻しましたけど。例えのまま行くと意味が分かりませんね。
そこまで恨むかねハンプティ。しかし、物語にミステリー要素を加えた功績は大きいでしょう。「俺はいつでもお前のそばにいた……( ♪ ダダーン!)」、映像とともにハンプティがいたるところにいたという確認シーン。毎回ドヤ顔のハンプティがツボでした。
長ぐつの誇り
誇り高き男に与えられる長ぐつ。一度はその長ぐつの栄誉を汚したと疑われたが、プスは挽回しました。友達のハンプティに良心を取り戻させ、サン・リカルドを救った英雄に幸あれ! プスがフワフワ―テと末長く幸せに暮らせますように。